マキシム・グループの久野誠太郎さんは「3日のニューヨーク株式市場について。経済減速を示す指標の発表を受けて、長期金利が低下、ハイテク株を中心におおむね堅調に推移しています。ナスダックとS&P500は連日で最高値を更新。ADP雇用報告では、民間雇用者数の伸びが予想をやや下回るペースとなったほか、失業保険申請データでは受給者総数が2021年11月以来の高水準まで上昇しました。先週末はインフレ指標の減速が示され、ソフトランディングへの期待が高まりましたが、今日は労働市場の面でもそのシナリオに向かっていることが確認できた。ISM非製造業景気指数は、予想外に下振れ弱い結果となりました。調査対象の企業も『需要は以前から横ばい、または低下』と回答しています。弱いISMデータや2日のパウエル議長の発言を受けて、市場が予想するFRBが9月に利下げする確率は66.5%と1週間前の50%台から高まりました市場では景気とインフレの減速傾向が来月以降も続くのか、一時的な落ち込みなのかが議論の的となりそうです。5日発表の6月の雇用統計は最初の手掛かりとなるため重視しています」などと話した。