イランで欧米との関係改善を掲げてことし7月に就任したペゼシュキアン大統領が初めて記者会見を開いた。欧米各国が今月、イランがロシアに弾道ミサイルを供与したと非難し、新たな制裁を発表したことについて「就任以来、欧米が制裁を科したくなるものは何もロシアに提供していない」と述べた。そのうえで米国の大統領と今後直接会談する可能性について問われると「われわれに敵意はなく、彼らがわれわれの道をすべて閉ざした。まずは彼らが敵意のないことを示さなければならない」と述べ、対話を進める条件としてイランを敵視する政策をやめるよう求めた。ペゼシュキアン大統領は欧米との関係改善を掲げているが、パレスチナのガザ地区の情勢を巡ってもイスラム組織ハマスの後ろ盾であるイランはイスラエルを支援する米国などと対立を深め、事態が進展する見通しは立っていない。