米国のトランプ次期大統領は21日、南部フロリダ州の前司法長官・パムボンディ氏を司法長官に起用すると発表した。ボンディ氏は前大統領であるトランプ氏への弾劾裁判では弁護団の1人を務めていた。トランプ氏はSNSの投稿で「彼女は司法省を犯罪と戦い米国を再び安全にするという本来の目的に集中させるだろう」としている。司法長官の起用を巡ってはトランプ氏を強く支持するゲーツ前下院議員の起用が先週明らかになっていた。ただ、ゲーツ氏は未成年の女性に金銭を支払って性的な関係を持った疑いなどで当局の捜査を受けたことがあり、身内の共和党内からも問題視する声が上がって、ゲーツ氏は21日に辞退を表明した。問題視されるトランプ人事は他にもある。国防長官への起用が発表された元軍人で保守系テレビ局で司会者を務めたピートヘグセス氏は、2017年に女性から性的暴行の訴えがあり、警察の捜査を受けたことがある。この件で訴追はされていないが、共和党内からも起用を懸念する声が出ている。