ブラジルでは記録的な干ばつが広い範囲で続いている影響でアマゾン川の主な支流の水位が下がっている。このうちブラジル北部のマナウスでは支流のネグロ川の水位が4日、12.66メートルと1902年の観測開始以降、最も低くなった。ロイター通信が撮影したマナウス近郊を流れる別の支流では川底が広い範囲で露出していて人々が干上がった川を歩いて荷物を運んでいる。この地域では物資の多くを川で輸送しているが水位の低下によって船やボートの運航ができず町から離れた集落で暮らす人々の生活や観光業などに影響が出ているということだ。川の水位はさらに下がる可能性があるほかブラジル各地で森林火災も相次いでいてコーヒーなど農産物への影響も懸念されている。