エジプトは中東を代表するマンゴーの生産地の1つ。生産量はここ10年で約1.5倍に拡大した。政府がマンゴーを有望な輸出作物とみなし生産を奨励している一方、生産者は深刻な課題を抱えている。エジプト北東部にあるマンゴーの一大産地イスマイリヤ。毎年夏になるとマンゴーフェステバルが開かれ祝う。通貨エジプトポンドが下落し生産コストが急上昇している。主食のパンを作る小麦をロシアやウクライナからの輸入に頼っていたエジプト。しかし3年前ロシアによるウクライナ侵攻をきっかけに小麦の国際価格が高騰し深刻な外貨不足に陥った。エジプトからの支援要請を受けたIMF(国際通貨基金 )は柔軟な為替レートをとるようエジプト政府に求めた。受け入れる方針を示したところ、1ドル30エジプトポンドから50エジプトポンドまで急落。通貨安が進んだことで輸入価格が高騰し肥料や燃料の値段が跳ね上がったという。イスマイリヤの観光農園では観光客をターゲットにした新たな取組を始めた。その1つがマンゴーの収穫体験。長い棒を使ってマンゴーを引っ掛けるようにして落とす。さらに農園暮らしを楽しんでもらおうと豪華な朝食やパン作りの体験も提供。都会の喧騒を離れてリラックスできると好評。来園者は「SNSに投稿してシェアしたい」とコメント。取組は成功し雇用拡大にも広がった。カイロから中継。急激に物価が上がっているという。製造業が弱いエジプトでは通貨安の恩恵を受ける企業は少なく、悪影響をひたすら耐え忍んでいる状況。
