リチャード・クラリダ元FRB副議長にインタビュー。アメリカの運用会社「ピムコ」のアドバイザーを務め、2018年から3年以上にわたってパウエル議長を支えた。今後の利下げについて「利下げを行う余地はある。7月ではなく9月になるだろう」「関税がアメリカのインフレに与える影響は最終的にどの程度の税率になるか次第」「アメリカの労働市場が大きく減速する場合はさらに多くの利下げが行われる可能性がある」などと語った。FRB内部ではウォラー理事とボウマン副議長がトランプ大統領の考えに近い利下げに前向きな姿勢を示し、パウエル議長と対立する異例の事態となっている。任期を終えるパウエル議長の後継を見据えたクーデターとの見方もある。いまのところアメリカのインフレは抑制されているとして、クラリダ氏も利下げには賛成。