ミラノ・コルティナ五輪まで半年。スピードスケート男子短距離の新濱立也選手に注目。オリンピックシーズンに向けてトレーニングを再開したばかりの4月、自転車のロードバイクでトレーニング中に乗用車と衝突。左の頬骨の骨折や左膝を切るなどの大怪我をした。ただ、その直後でも強気の姿勢は崩さなかった。29歳の新濱選手は身長1m83cm。恵まれた体格を活かした爆発的な加速が持ち味で、500mで日本記録を持っている。昨シーズンはワールドカップで優勝。ミラノ・コルティナ五輪では初のメダルをと始動したばかりで大怪我をした。まだ傷が癒えない怪我から約3週間後、新濱選手は合宿に参加し練習を再開していた。そして先月にはさらに強度を上げて練習を行う姿があった。事故に遭った自転車でのトレーニングでは50kmあまりのコースを走り、心肺機能や下半身を徹底的に鍛え上げていた。試練を乗り越えた先にはミラノのリンクでの歓喜があると信じて、新濱選手はオリンピック前最後の夏に自らを磨き続けている。怪我からの回復は順調とのことで、今月から氷上での練習を行い、まずは10月の国内開幕戦・全日本距離別選手権を目指して挑戦する。