フランスのマクロン大統領は「明らかになった結論は「ルーヴル新ルネサンス」プロジェクトです。修復され拡大され我が国のみならず世界の美術史の中心的存在となる新たなルーヴル美術館です」。レオナルドダヴィンチの名作「ミロのヴィーナス」、「モナリザ」などで知られるルーヴル美術館。建物の老朽化や入館者増加で混雑で今深刻な状況に陥っている。かつて王宮だった美術館では多くの箇所で劣化している。天井の損傷や漏水が相次ぐ。混雑による著しい温度変化で芸術作品の保存が危機的状況にあるという。ガラスのピラミッドの真下は雨水が溜まっている。去年は約870万人が訪れ、トイレや休憩場所が不十分。国際的水準を大きく下回る。ルーヴル美術館は1793年に開館、フランスを代表する国立美術館。1971年、天皇皇后両陛下が訪問。1989年にはガラスのピラミッドが完成。運営費について、政府が50%支援。残りは入場料やショップ、レストランの売り上げなど。財政難のフランスでは来年から外国人観光客の入場を値上げ。マクロン大統領は「まったく時期尚早だと。このような時代だからこそ革新性と大胆さを持つことができる」と発言している。