JR徳島駅前で出会った山田さん(67歳)は飲み足りないと話し、行きつけのスナックへ案内してくれた。東京で歌手を目指していたという山田さんが十八番の西郷輝彦「恋のGT」を歌ってくれた。奢ってくれると話していたが、飲食代10,400円は取材スタッフが支払った。歩いてついて行った自宅は持ち家。築33年の1R。ベランダには趣味の観葉植物があった。洗面所はなく、洗濯機が洗面所代わり。得意料理は野菜炒め。冷蔵庫の中はギッシリ。髪の毛のために昆布を食べている。納豆や乳酸菌飲料など健康を考えていた。36歳で結婚して子どもができたが、酒癖の悪さで離婚。子どもの養育費を払いながら1人で暮らしてきたという。42年前、25歳の時に歌手を目指し東京へ。平尾昌晃の学校へ行ったら、「来るのが遅かった、18歳で来なきゃ」と言われたという。両親の面倒を見ていたことで25歳になってしまった。夢破れて徳島に戻り、気づけば還暦を越えていたが、今でもアイドル演歌歌手を目指していると語った。