Xに投稿された動画を紹介。イスラム教のアラウィ派だと告げた男性が「出ていけ」と罵倒される。アラウィ派とはアサド前大統領が属していたイスラム教の一派。シリアでは人口の約10%ほどと少数派。シリアではスンニ派が多数。アラウィ派はアサド前大統領の独裁政権下で権力の中枢に多数登用されてきた。そのため政権崩壊以降、アラウィ派にも憎悪が向けられている。首都ダマスカス西部は住人の7割がアラウィ派。シャッターが閉まっているのが目立つ。アラウィ派の住人は「恐れているのは報復だ」と話した。不動産業のアブハムザさんも不安を抱える一人。復讐が行われると思った。男性は過去に、シリア軍に従事していたこともあり、政権崩壊前に避難していた。「恩恵を受けていたのはアサド家やその親族など20ほどの一族だけ。残りのアラウィ派はみな飢えていた」。今後、新政権では宗派に関係なく国の結集してほしいと訴える。反体制派指導者・ジャウラニ氏も少数派も含めた国づくりを進めると述べている。しかし、かつては少数派を認めていなかったことでも知られていて、不安な日々が続く。