先月、独裁的な政権が崩壊したシリアでは新年を迎えた1日、暫定政権が進める新しい国づくりに期待する声が聞かれた。先月8日、半世紀以上続いた独裁的なアサド政権が崩壊したシリアでは、各地の武装勢力が解散して国防省の傘下に入ることに合意し軍の再編が本格的に始まるなど、暫定政権のもとで新しい国づくりが進んでいる。新年を迎えた1日、首都・ダマスカスでは治安の安定や内戦で疲弊した経済の復興などを願う声が聞かれた。ただ、シリア北部ではクルド人勢力と一部の武装勢力などとの間で攻撃の応酬が続いていて、先月30日には暫定政権を主導する「シリア解放機構」のアハマドシャラア指導者がクルド人勢力の代表団と初めて会談したと、一部のメディアが報じた。双方は対話を続けることで合意したということで、国内の安定に向けて暫定政権がクルド人勢力を含む形で軍の再編を実現できるのかも今後の焦点。