アメリカの大統領就任式が20日行われ、共和党のドナルド・トランプ氏が第47代大統領に就任した。ワシントンから中継。就任演説でトランプ氏は、アメリカの完全復活と常識の革命を起こすと述べて、バイデン政権からの政策の大転換とアメリカ第一主義を推し進める決意宣言した。具体的には、メキシコとの国境に「国家非常事態を宣言する」として、大規模な不法移民の強制送還や軍隊派遣を明言した。化石燃料増産のため、エネルギー緊急事態も宣言し、外国からの輸入品への関税の引き上げにも意欲を示した、外交面については、メキシコ湾を「アメリカ湾」と改名すると再主張し、パナマ運河については「中国に運営されている」として返還を改めて求めている。ホワイトハウスは、気候変動対策の国際的枠組み「パリ協定」から離脱すると発表した。トランプ氏は就任直後に、100に上る大統領令を出すと明かしていて公約実現に向けた動きを本格化させている。