エルニーニョ現象とは、南米ペルー沖の海面水温が平年より0.5°C以上高い状態が半年以上続く状態のことをいう。今年はいつものエルニーニョ減少よりも強い異例の事態になっている。気象庁によると、海面水温は7月は平年より2.5°C、8月は3.4°C、9月は4.0°C高かった。これは、観測以来最も温度が高くなったという。海面水温が平年より2.0°C以上となったらスーパーエルニーニョと呼ばれると説明した。また、気象庁によると、赤道のすぐ北には偏東風が常に吹いており、今年は渦を巻きながら波打つように風の流れが発生し、その上で発生した低気圧が西に向かう中で台風となるという。気象庁の専門家による異常気象分析検討会では、台風が多かったのはこうした偏東風のためであり、背景にはエルニーニョ現象があったからだと指摘している。そして、変わった進路の台風などがあった今年は、モンスーンと太平洋高気圧の東風の大きな循環(モンスーンジャイア)が起こっていたという。8月の台風15号はその流れにのって列島に接近。エルニーニョ現象について気象庁は、冬にかけて100%続くとしている。エルニーニョ現象が続くと、暖冬や雨が多くなるという。スーパーエルニーニョが発生した2015~2016にかけては全国的に暖冬になっており、愛知県・名古屋市や京都府・京都市では冬の平均気温が当時としては統計開始以降最高となった。日本海側は冬はドカ雪となる恐れもあるという。
