コーヒーを抽出する際に出る籾殻は廃棄すると温室効果の高いメタンガスが発生する。抽出後のコーヒー豆を捨てずに循環させている取り組みに密着。自由が丘にある「ONIBUS COFFEE」。コーヒーを抽出する段階で出る粉末の一部などを堆肥に変換している。坂尾代表は「都会の中で暮らしていると、分別もあまりされずにごみに出して終わりというのに違和感を感じて、自分たちのお店で出た有機物を自分たちが食べる野菜の堆肥にして育ててもらうみたいな循環をしていくのが良いんじゃないかと思って始めた」と話した。年間約1.6トンの生ごみを堆肥化することで約18%のごみを削減している。コーヒーの粉末は「奈良山園」の堆肥の一部として野菜作りを支えている。発酵を繰り返すことで2か月ほどで畑に撒けるようになる。野崎代表は「東京都はどうしても消費地になってしまっているけど、東京でも生産ができるということと東京で出たごみを捨てるんじゃなくて、自分たちの循環に組み込めないかということを考えて農業をやっている」と話した。採れた野菜の一部はONIBUS COFFEEの一部のフードメニューに。カフェと農園がタッグを組んで資源の循環が実現した。
