DEIは多様性、公平性、包摂性を意味する英語の頭文字を取ったことばで、数値目標などを設けて多様な人材を集めイノベーションなどに生かす取り組みとして注目されてきたが、このところ米国では見直しの動きが相次いでいる。このうちIT大手のメタが多様性に配慮した採用活動などを廃止する計画だと米国の複数のメディアが報じた。DEIを取り巻く法律や政策の状況が変化したことが要因だとしている。また、アマゾンも多様性に配慮した取り組みの一部を取りやめるという。米国では大手ハンバーガーチェーンのマクドナルドや小売大手のウォルマートなどもDEIについての方針を見直したことが明らかになっているが、大手IT企業にもこうした動きが波及した形。DEIに対しては保守層から反発の声が出ていて、米国のメディアは、今月20日にトランプ氏が大統領に就任するのを前に政治的な配慮から見直しの動きが進んでいると指摘している。