転職サイト大手の「ビズリーチ」は、企業が必要な人材を社内からではなく社内からスカウトするための新たなサービス「社内版ビズリーチ」を始めると発表した。社内の多忙な業務や人材を一元管理し、AIによるマッチングを目指すプラットフォームだという。「ビズリーチ」が過去に取り扱ってきた求人情報や職務経歴書などの情報を生成AIに学ばせているため、高い精度で仕事の内容を定義できる。既に、このサービスを導入しているのが飲料大手のキリンホールディングス。キリンビールやキリンビバレッジの他にもワイン事業のメルシャンにヘルスサイエンス事業の協和発酵バイオなどおよそ200の事業会社を抱える。グループ全体で3万人を超える人材の配置を考える際に、それぞれの部署やポジションごとの仕事内容を十分に見える化できていないことが課題だという。社内版ビズリーチは社員ごとの能力や経験を文章化しデータベース化する機能も搭載。空席のポジションがあればその立場にふさわしい候補者をAIが自動で提案することも可能だという。「ビズリーチ」は今後このサービスに既存の転職サイト「ビズリーチ」を連携させることで社内に求める人材がいない場合には外部から候補者を提案する機能も追加していくという。