ウクライナ侵攻から5年目となる中、ロシアでは障害を負った帰還兵が増えている。ボロネジ州のリハビリ施設は約30人の帰還兵が社会復帰に向けて支援を受けている。障害を負った帰還兵の半数以上が手足を失ったとされ、州政府は現在5つのリハビリ施設を増やす方針。社会保障相は「帰還兵のリハビリは州の最優先課題の1つ。数多くの支援策を実施し帰還兵をサポートしている」と話す。手厚いサポートは帰還兵の不満が高まればプーチン政権を揺るがしかねないという危機感の裏返し。また、プーチン政権は帰還兵の社会的地位の向上も図っている。手足を失った帰還兵のマクシム・バハレフさんは英雄の称号を与えられ、今は若者に愛国心を伝える活動に取り組んでいる。「もし私たちが若者に愛国心の種を植えなければ将来誰が私たちの国を守るのか。私はそこに自分の使命感を見出しています」と話した。未だ和平への道筋が不透明な中、戦闘の長期化はロシア社会にも重い代償を突きつけている。
