東京・大崎の本社で中村が読み上げるのは創業者が書いたモスの基本方針。モスバーガーの1号店は1972年に東京・成増で誕生した。創業者は櫻田慧で、証券マン時代にアメリカで食べたハンバーガーを日本に広めたいと店を開いた。日本人の味覚にあうように改良し、7年で100店舗を達成。中村がモスバーガーと出会ったのもその頃で、大学受験で上京した時にその美味しさに脱帽した。中央大学法学部を卒業した後に、1988年にモスフードサービスに入社し頭角を表していった。今も心に残る創業者の言葉があり、中村が管理職の会議に出席したが、創業者の櫻田は、社員たちに向けてアントレプレナーシップで仕事をしてほしいと伝えた。アントレプレナーシップとは、起業家精神のこと。この言葉に中村は深い感銘をうけたという。営業担当時代には、チキン南蛮バーガーや霧島黒豚メンチカツバーガーがなど挑戦的なメニューを世に送り出した。2016年に社長に就任すると、社員たちにも起業家精神を持ってほしいとユニークな方法をとった。
