続いては成田国際空港で取材。スペインから来日したバイクのトライアル競技に出場する選手に取材することに。彼はアダム・ラガ選手、過去6回も年間王者に輝いた名選手でトライアル競技の世界ではレジェンドと言える選手だという。しかしラガ選手、引退を考えており今年で引退しようとしているという。コンディションの難しさを口にしつつも、表彰台を目指すラガ選手。取材に来るかと誘ってくれた。決戦の舞台はモビリティリゾートもてぎ、ラガ選手は早速練習を開始する。バイクの状態を入念にチェックしていくが、サポートのセルヒオさんはラガ選手の体の異変を感じる。それでも2時間の練習をこなしたラガ選手、他の選手が引き上げた後もコースの確認を怠らない。チーム関係者は口を揃えラガ選手を絶賛する。
ラガ選手がバイクに乗り始めたのは2歳10ヶ月の頃。4歳にして運転をマスターし21歳で世界チャンピオンとなった。しかしこの10年はケガとの戦いだと語る。27歳で両膝を負傷するなど多くのケガを抱えた。それでも彼は19年間ランキングのトップ3をキープし続けた。しかし昨年とうとうトップ3から陥落してしまう。そんな彼を支えるのは息子のマックスくん、さらに昨年は長女が生まれた。もう一度表彰台へ。ラガ選手のトライが始まる。