H3ロケット2号機が打ち上げに成功した。打ち上げの見学のために約1200人が集結。H3ロケットは現在運用中のH2Aロケットの後継機でエンジン1基あたりの推進力は1.4倍でコストは約半分。近年宇宙開発をめぐっては国際競争が激しくなっている。2040年の宇宙ビジネスの市場規模は2020年の3倍の約150兆円規模にまで拡大する見込み。日本も本格参入を目指していたが、去年3月に打ち上げた初号機は2段目のエンジンが着火せず失敗となっていた。H3ロケットの電子機器ベースを開発・製造したOKIサーキットテクノロジーでも社内の休憩室に社員ら約50人が集結し、打ち上げの様子を見守っていた。2段目のエンジンに着火されたことが確認されると歓喜にわいた。その後ロケットは上昇を続け、打ち上げから約17分後、軌道への投入に成功し、涙を流す職員の姿もあった。予定された全ての衛星の分離に成功した。