ツバキは春が見頃だという。東京都神代植物公園にやってきた。植物4800種類が、ワンコインで楽しめる。松井園長に案内してもらう。昭和36年に開園した。その当時に集めた椿がそのまま残っている。今もその椿が咲いている。椿はどこの国で生まれた?正解は日本。ヤブツバキは日本原産で、ツバキの原種のひとつだ。椿の品種は、日本では2200種以上。世界では6000種以上。その園芸品種のほとんどにヤブツバキの遺伝子が入っているとのこと。オリジナル品種の神代都鳥という品種もある。神代桃錦も。日本ツバキ協会の理事の小泉さんが登場。ここは江戸椿の聖地だという。徳川三代は、花好きだった。徳川秀忠は椿を好んでいた。庶民の中で椿のブームがはじまったとのこと。100種類以上の江戸椿を見ることができるという。斑をめでるべしという小泉さん。鹿児島という品種には、鹿の児のしま模様がついている。無害なウイルスの影響だとのこと。花一つ一つをよく見るべしという。蝦夷錦は松前藩が入手していた織物が名前の由来とも言われているとのこと。1本の木に3種の花が咲いている。蝦夷錦、赤蝦夷、白蝦夷。咲分けという。遺伝による模様だとのこと。19世紀には日本の椿がヨーロッパで大ブームを起こした。東洋のバラと呼ばれた。胡蝶侘助は茶席に飾られる。生け花でも親しまれてきた。落ち椿を俳句に残した有名な俳人もいる。椿落ちて昨日の雨をこぼしけりという俳句を与謝野蕪村が残している。