アメリカのトランプ大統領は、日本製鉄によるUSスチールの買収計画を巡り「買収ではなく多額の投資を行うことで合意した」と述べた。現在の買収計画は、日本製鉄がUSスチールの全株を取得する内容だが、これを見直すものとみられる。トランプ氏は「USスチールがアメリカから去るのを見たくない」と述べたうえで、買収で所有権が日本製鉄に移るのは「心象がよくない」と指摘した。来週、日本製鉄のトップと会い「詳細を調整する」としている。アメリカ・ワシントンの映像。日米首脳会談で、アメリカから日本へのLNG(液化天然ガス)の輸出を拡大することで合意した。トランプ氏は「日本はまもなくクリーンなアメリカ産LNGを歴史的な水準の量で輸入する」と述べたうえで、北部アラスカ州は他の州に比べて日本への距離が近いとして、アラスカ州から日本へのLNG輸出について再開したい考えを表明。アラスカでパイプライン建設などを手がける、日米の合弁事業の立ち上げを目指す考えを示した。アメリカのトランプ大統領は、貿易相手国と同様の関税を課す相互関税について「来週の月曜日か火曜日に発表するつもりだ」と表明した。対象国などについては言及しなかったが、ロイター通信は複数の国が対象になる見通しだと伝えている。