USスチール製鉄所で集会を開いたトランプ氏は輸入の鉄鋼とアルミニウムについて追加関税を25%から50%に引き上げると表明した。今月4日から実施する。トランプ大統領は日本製鉄の約2兆円の投資を「アメリカ鉄鋼業の歴史上最大の投資」としたうえで、素晴らしいパートナーと語った。USスチールの買収可否は今月5日判断期限だが、「現時点で買収の最終的な承認はしていない」としている。TBS CROSS DIG with Bloomberg責任者・竹下隆一郎は「最終決定の前に先手を打って50%を打ち出すことによって鉄鋼、雇用をアメリカが守ることをアピール」と話した。赤沢経済再生担当大臣は日米4回目の関税交渉の成果を強調した。自動車や鉄鋼など関税措置撤廃をあらためて強く求めたうえで日米貿易の拡大や非関税措置など議論したという。トランプ大統領の6月4日から鉄鋼の追加関税を50%に引き上げることについては赤沢大臣は「ベッセント長官、ラトニック長官からも発言はなかった」とアメリカ側から関税引き上げの説明はなかったと明らかにした。次回の関税交渉は今月半ばのカナダのG7サミットでの首脳会談より前に実施。