ソウルから中継。退任を決めた岸田総理大臣が韓国を訪問したねらいについて韓国・ユン大統領と重ねてきた両国間の合意や協力が退任後も揺るがないように念を押しておくというねらいがある。政府内には韓国は両国間の懸案を巡って約束を覆してきた過去があり不安はなお根強いという指摘がある。一方で政権幹部は戦後最悪とまでいわれた日韓関係をここまで改善させたのは政権を象徴する成果だと強調。岸田総理としては自ら敷いた路線を守りたいという思いは強いと見られる。次の総理総裁を目指す議員から増税ゼロなど岸田路線の転換を図ろうとする発言も。岸田総理はどう見ている?について「心中は穏やかではなさそう。特に増税ゼロは政府内では防衛費の財源確保の前提が崩れて外交にまで影響が及びかねないという懸念が出ていて岸田総理が周辺に不快感を示したという話もある。岸田総理は記者団に“総裁選の候補者には責任政党のトップに立つ自覚と覚悟が問われなければならない”と強調したが、この発言からはこれまでの政策に対する自負というものもうかがえる。岸田政権の路線を継承するかどうかとも総裁選挙の争点になりそう」と解説した。