韓国・尹錫悦大統領は昨夜遅く緊急の談話を出し、野党が国政をまひさせているとして「非常戒厳」を宣言した。宣言を受けて戒厳司令部は一切の政治活動を禁止した他、メディアは司令部の統制を受けるとし、違反した際は令状なしに逮捕・捜索ができるなどと発表した。尹大統領は非常戒厳で予算案への反対などを続ける野党に対抗する考えだったが、今日未明に国会は非常戒厳の解除を求める決議案を可決した。その後尹大統領も宣言解除の考えを示し、閣議で正式に解除が決まった。一方韓国の日本大使館は「不測の事態が生じる可能性は否定できない」として注意を呼びかけている。今回の事態を受けて与党や市民からも大統領の責任を追及する声が上がっていて、政治的な混乱は続くとみられている。