韓国・ソウルから中継。尹錫悦大統領が「非常戒厳」を宣言したがわずか6時間で撤回。非常戒厳とは韓国憲法で定められ、戦争が勃発、国内の内覧、天変地異などで略奪などで大統領が宣言するもの。宣言により政治活動の禁止、スト、集会の禁止、言論、メディア統制などが可能となる。きのう午後10時過ぎに44年ぶりとなる非常戒厳を宣言した。野党が来年度予算の大幅削減を求めるなど「国政がまひしている」と説明している。非常戒厳が宣言され国会議員と軍の兵士が国会で衝突し、国会議事堂でもデモ活動が行われた。その後国会に集まった国会議員たちによって非常戒厳宣言の解除を求める決議案が可決され、きょう午前4時半ごろ、非常戒厳の解除を表明した。龍谷大学・李相哲教授は、尹錫悦大統領にとってはすべてが想定外だったとする。政治活動を禁止することで国会の解散を狙ったが反発した議員190人が国会に集結した。メディアを統制するはずだったが戒厳司令部がメディア統制できず。国民の言論、集会を制限したが、多くの国民が集結しデモ活動が起きるなどが想定外の内容だとされる。尹錫悦大統領の支持率は直近でも10%台後半とかなり低迷していたが戒厳令を出すというのは誰も予想していなかったという。尹錫悦大統領には国会を軍で掌握してコントロールしていこうという考えがあったという見方もある一方で、元々上手くいかない計画と割り切って騒ぎを起こすことによって野党側がひどいことをしてきたかアピールする事が目的という見方をするメディアもある。