韓国では今日、非常戒厳の発令を受けた尹錫悦大統領の弾劾訴追案の採決が行われる。尹大統領は午前10時に生中継で談話を発表した。今回の非常戒厳は「国政の最終責任者である大統領としての切迫感から始まった」と説明し、「その過程で国民に不安と不便をおかけした」と謝罪した。再び戒厳が発令されるのではという警戒に対しては「第二の戒厳は決してない」と否定。また「法的政治的責任を回避しない」「任期を含め党に一任する」と述べた。弾劾に代える妥協案として与党が検討しているとされる大統領任期の短縮案を容認する姿勢を示した形。ただ戒厳の発令そのものに対しての謝罪はなく、国民からは「これだけの事態で2分の談話は短すぎる」「ふざけているのか」という憤りの声も上がっている。与党としても弾劾に反対する方針を維持してはいるだが、大統領に対する反発は党内でも強く、弾劾訴追案の可決ラインに達する8人以上の造反が出る可能性もある。注目の採決は今日午後5時から行われるがその直前まで状況は揺れ動きそう。