韓国で尹錫悦大統領の弾劾裁判が今日午後2時から始まる。裁判所前には朝から警察車両が複数並んでいて厳戒態勢が敷かれている。尹大統領の代理人弁護士は今朝ようやく選任され、今日は裁判官と争点や証拠などについて整理する弁論準備手続きが行われる予定。尹大統領自身は今日は出席しない見通しだが、約2万人が傍聴を申請したということで、注目度の高さがうかがえる。結論は弾劾訴追案の可決から180日以内に出されるが、審判に当たる裁判官を巡る混乱も起きている。9人の裁判官のうち6人が賛成すれば弾劾となるが、3人が空席状態のため、1人でも反対すれば尹氏は職務を再開する可能性がある。きのう裁判官の任命同意案は野党の賛成のみで可決されたが、任命を行うハンドクス首相が与野党の合意が必要と訴え任命を拒否した。ハン首相に対して野党側は弾劾訴追案を提出し、この後、採決が行われる見通しで、政局の混乱はさらに増すことになりそうだ。