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「ユートピア」 のテレビ露出情報

メキシコでは数十年かけて女性の政治進出を拡大する取り組みが進められてきた。2014年には憲法を改正し各政党が選挙の候補者を届け出る際、男女比を同じにすることを義務化した。今回の選挙では大統領と首都メキシコシティの市長が揃って女性になる見通しになった。これもメキシコでは初めてのこと。女性の政治進出が著しいメキシコだが、その社会に目を向けると2023年の1年だけでも2500人を超える女性が殺害されているという現実がある。このうち830人が女性であることを理由に殺害されるフェミサイドに分類されている。こうした中、メキシコシティのある地区では女性政治家の下で殺人や誘拐などの重大事件の件数が60%減少。警備の強化だけではなく独自のアプローチによって治安や市民生活の改善が進められ注目されている。メキシコ初の女性大統領となるシェインバウム氏。選挙集会でその隣に立っていたのはメキシコシティの市長選挙に勝利したクララ・ブルガダ氏。ブルガダ氏がかつて区長を務めた首都南東部にあるイスタパラパ地区。メキシコシティの中でも最も治安の悪い地区の一つとして知られてきた。そこでブルガダ氏は女性が安心して暮らせるフェミニストシティという政策をかかげた。住宅が密集した地区の建物はピンクや黄色など色鮮やかに塗られ、屋根の上にもアート作品が描かれている。更に、暗かった130か所以上の通りに街灯を設置。女性が一人でも安全に歩ける道として整備を進めた。治安の改善に加えてブルガダ氏がフェミニストシティで目指したのが女性の生活向上。区の複合施設ユートピアは地区内12カ所に整備した。さらにユートピアは治安の悪い地域でも母親が安心して利用できる子どもの居場所も提供している。女性に優しい街づくりが評価され首都の市長選挙に勝利したブルガダ氏。新しい大統領となるシェインバウム氏はこうした取り組みを全土に広げると公約している。

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