「淀ちゃん」の処理費に疑問の声が上がっている。去年1月に淀川河口付近で見つかった体長約15m・重さ38tのマッコウクジラ「淀ちゃん」は、死後体内のガス抜きをした上で、120km以上離れた紀伊水道沖で約30tの重りをつけて沈められた。当初大阪市は処理費用を3774万円と試算していたが、海運業者は8625万円を提示し、結果として8019万円で契約が結ばれたという。急を要したため入札ではなく随意契約で進められたことに関して、大阪市 大阪港湾局の契約担当課長が局長らに「海務課が担当すべき交渉に自らが当たること」「総額で合意し、根拠は後から検討することを提案」「総額は8000万円にすべき」とメールで主張していたという。海運業者の担当者が元市職員だったこともわかった。大阪市・横山英幸市長は先月「契約は違法性なく適正」と発言していたが、市の契約管財局はきのう入札等監視委員会から報告を求められ、市と業者との契約締結手続きに不正がないか調査を開始した。吉永さんは「他の県ではいくらかかったのか参考にするべき」などと言い、「迷い込まない対策も合わせておかなければいけないのでは」と話した。末延さんは「職員組合の癒着や既得権益をうむ予算をカットすることで評価された維新の会の契約を巡る問題が出てきている。彼らが大阪で支持を得る根拠が消えてしまっている。」などとコメントした。