西村幸祐氏(77)はラジオ、テレビ、カセットデッキ、コンピューターが一体となった「ラテカピュータ」を開発した。同年、パソコン「PC-8001」が発売されたが、装置それぞれに電源が必要だった。「ラテカピュータ」のカセットデッキはプログラム入りのカセットを読み込ませ、コンピューターで使うためのデッキだった。世界初のノートパソコンが誕生するのは89年だが、「ラテカピュータ」はその10年前に持ち運べるパソコンとして誕生。ちなみに重さ8.5kgで、価格は24万8000円。販売台数はわずか200台だった。西村氏は「とことん馬鹿にされる、その方が私はバネにできる。バカにされることバンザイ」と語った。