24日、熊本県・菊陽町に1つ目の工場が完成し開所式が行われた台湾の世界的半導体メーカー「TSMC」。政府はTSMCに対しこの第一工場と建設予定の第二工場合わせて総額最大1兆2000億円を投入すると表明した。巨額の補助金の意義について経産省の責任者がJNNの単独取材に「各国の誘致競争の中で日本に投資を集めるためには一定額の支援がいるのが現実。」と話した。1980年代後半、日米貿易摩擦でアメリカは特に日本のシェアが高かった半導体の輸出・価格を10年にわたり厳しく規制。失われた30年で日本企業が投資を減らしたことも重なりシェアを失っていった。政府は次世代半導体の国産化を目指すラピダスへの助成を含めて総額4兆円もの予算を確保している。半導体の巨額投資に踏み切る日本政府。ただ政府内から異論も出ている。投資にあった効果は得られるのか。