5つの国と地域の先住民が集まった、先住民の漁業をテーマにした国際シンポジウムが開かれ、北海道のアイヌの団体の一つ・ラポロアイヌネイション・長根弘喜さんが、“先祖と同じように川でサケをとって生きていきたい”と訴え、法律などで漁業を規制しないよう求めた。漁業権を持たずに川でサケ漁を行うことは水産資源保護法などで禁じられているが、団体は地元の川でサケを取ることは先住民の権利、先住権によって認められるとして、法律などで規制されないことを求めている。またシンポジウムでは、先住民として川でサケを取る権利を求めて、全国で初めて裁判を起こしたことなどを紹介した。また、オーストラリアのアボリジニの人たちが魚介類の量が種類によって規制されていることなどを報告した。