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「ラ・ショードフォン(スイス)」 のテレビ露出情報

1本1000万円以上もすることがあるスイス製の高級時計。時計はスイスの主要産業の一つ。最大の輸出先はアメリカだが、トランプ大統領はスイスに31%の関税を課すと発表している。トランプ関税への不安が広がるスイスの時計産業の現状を取材した。
先月、スイスのジュネーブで行われた世界最大規模の腕時計の見本市。来場者の目当ては名だたるブランドの新作の時計。世界中からバイヤーなどが訪れた。スイスの腕時計は国内3番目の輸出産業で、最大の市場はアメリカ。トランプ大統領は先月、スイスに31%の関税を発表。各メーカーは、関税発動前に急遽アメリカに発送するなど対応に追われた。スイスの高級時計メーカーCEOのエドゥアルドメイラン氏は「こんな高い関税は予想外。アメリカで高級時計の売り上げは落ちるだろう」と語った。近年スイスの時計産業は業績が低下。コロナ禍で大打撃を受けたうえ、去年は輸出先の上位を占める中国と香港での売り上げが大幅に減少。中国の不動産不況などのあおりを受けたことが指摘されている。香港の時計店の経営者は「経済的要因で(高級)受け時計に興味を持つ人は減っている」と話した。
売り上げ減少のしわ寄せは生産現場に及んでいた。北西部ラショードフォンは、世界文化遺産にも登録されている時計作りで知られる街。フランスとの国境に近く、16世紀の宗教戦争でフランスを追われた職人や商人が移り住み時計産業の発展に貢献したと伝えられている。100年以上前に創業した老舗の部品メーカーで目立つのは稼働していないマシン。工場では文字盤の生産を請け負っていて、4年前に工場を建て替えたが現在の稼働率は70%ほど。中国市場の不振を受けおととしから注文が減少しているという。時計部品メーカーCEOのジョリスエンギッシュさんは「いまとなっては大幅な減速」と話た。従業員400人のうち70人を解雇。トランプ関税によりさらに先行きが見通せない状況。ジョリス氏は「中国の経済問題、アメリカの関税措置が世界的な貿易戦争を引き起こしあらゆる国が影響を受けている。危機の出口は見えない」と語った。

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