70年代以降、学生運動が下火になった後、”シラケ世代”との言葉も生まれた若者たち。急速に政治離れが進む。さらにリクルート事件・東京佐川急便事件といった事件が相次ぎ、若者の政治への失望感は増していく。1992年の参院選の投票率は当時過去最低を記録。20代の投票率は33%に留まった。それから約30年、前回衆院選時の2021年。18歳~29歳の若者を対象に行われた調査では「自分には政府の行うことを左右する力は無い」との問いに「そう思う」「どちらかといえばそう思う」の合計が約7割に。若者の間に無力感が漂っているように見える。専門家は「70年代までのデモや抗議活動そういうものに対する負のイメージが未だに影を落としている。もう一つは自分が一票を投じても自分が世の中を変えたという成功体験がない。だけどもZ世代以降になってくるとそういうネガティブな先入観を持たずにSNSを非常にフル活用して国会前で抗議行動をやってみたりとか声を上げていく人達が増えてきているのも事実」と指摘。