経済部・吉田幸史記者の解説。注目するニュースは「就活スタートも内定すでに4割」。来年春に卒業する大学生の就活が今月から本格化した。一方就職情報大手のリクルートの調査では先月時点の内定率は39.3%と去年の同じ時期をおよそ15%上回っている。背景には深刻化する人手不足、新卒確保で競争激化がある。リクルートの調査ではこの春入社する学生について「採用予定数を確保できなかった」と回答した企業は60.3%にのぼっている。企業としてはできる限り内定を早く出して学生を繋ぎ止めたいという考えがある。政府のルールもあるが、法的拘束力はなく、採用活動は年々早期化してきているという。企業にとっては辞退をいかに防ぐかが大切で、内定を出したあとのフォローも大事になってくる。学生にとっては学業などに打ち込める時間が確保できる一方、長期化すれば学業との両立が難しくなる。