先月31日、鹿児島県のごみ処理施設で火災が発生。炎が10メートルの高さまで上がり、ごみピット内のゴミが延焼。鎮火までに8時間半かかったこの火災の原因とみられているのがスマホやモバイルバッテリーなどに含まれているリチウムイオン電池。リチウムイオン電池は外部から強い衝撃を受けることで熱暴走が発生し、破裂や火災に至る事があるという。実際にスマホを使って爆発させた実験映像が流れた。液晶部分が膨らみだした瞬間、側面が割れて黒い煙が。そして再び破裂音とともに黒煙が発生すると、その後高温の可燃性ガスを出し続けた。こうした状況がズボンのポケットで起きると発火直後に周囲の可燃物に延焼し、大事故につながる恐れもある。リチウムイオン電池を使用した電動アシスト付き自転車から出火する瞬間の映像が流れた。自転車をとめて数秒後には火が上がり、数分後には炎が自転車全体を包むほどの勢いに。こうした事故を防ぐためにも東京消防庁は「メーカーが指定する純正品を使用し、異常があったものは使用を控えて欲しい」としている。