劇団四季ではパペットという人形を用いて様々な生き物に人の手で命を吹き込む。「ライオンキング」では陸の動物を様々な手法で表現。中でも注目なのが王家の忠実な執事を務めるザズ。俳優がパペットと一体化して演じる。ザズ役を20年以上演じる雲田隆弘さんは動かし方について、人差し指でレバーを上下することでくちばしの開閉、親指でレバーを上下すると目が開閉すると説明。左手はレバーを握ると羽を広げる。一方パペットとは異なる方法で表現しているのは敵役スカーのマスク。スカー役の北村優さんは手にコントローラーを持っており、スイッチを入れるとマスクと根本の可動部が動く。セリフを言いながらタイミングに合わせて操作している。マスクだけでなく俳優の顔も見えている「ダブルイベント」という手法は、二つの表情を見せることで動物の姿を表現しながらキャラクターの感情も伝えられる。「リトルマーメイド」に登場する生き物にも様々な工夫がされており、クラゲは触手をリボンで表現し体長は約3m、タツノオトシゴは頭と尻尾を操作することでダンスのような動きを表現する。エイは空気を受けながら動かすことで海中を泳いでいるように見える。エイの目は茶こしを使うことで立体感が出るようにしている。今回舞浜公演のために追加され、約8か月かけて作られたのがハートフィッシュ。観客の上を泳ぐロマンチックな演出に使われる。
