1週間ほど前に角皆友晴選手を取材。自分の性格について角皆選手は「結構おとなしい、最初は緊張します」などと話したが、本番さながらの緊張感の中で行われる6種目を通しで演技する試技会では角皆選手は臆さず難しい技に挑み、落ち着いて技を決め続けた。冨田洋之監督も角皆選手の気持ちの強さを高く評価している。一昨年の世界ジュニア選手権では平行棒・鉄棒で金メダルを獲得。3年後のオリンピックを見据え、この春、憧れの選手・橋本大輝選手が練習拠点にする順天堂大学に進学した。橋本選手に追いつくために角皆選手が今取り組んでいるのが、技の難度を上げること。リューキンを獲得するために1人残って練習に取り組んでいた。ひたむきな姿勢は橋本選手にも刺激になっているそうだ。きょう、2種目目の鞍馬では持ち味を発揮、最後の6種目目の鉄棒では手放し技を次々に決めるとリューキンも決めきり、この種目では全体2位の高得点となった。初めての表彰台に上がった角皆選手はそれでも満足することなく次の戦いを見据えていた。