絶望の淵に立たされたフェルナンデスは運命の大勝負に出る。裁判闘争はペレス家で学んだスペイン語を武器に訴え、奴隷ではないと主張した。しかし裏付けとなる証拠はないなか、現れたのはペレス家の子供達。ユダヤ教徒だった彼らは危険を承知で証言台に立った。幼い頃からともに育ったフェルナンデスを助けるためだったが異端審問官に捕まれば死ぬかもしれない。この証言が決定打となり裁判に勝利。釈放され自由を取り戻した。奴隷から解放されたフェルナンデスは自由の身となったがその後の足取りは分かっていない。祖国の日本に戻ることはなくメキシコの地で人生を終えたとされている。岡本は裁判沙汰になりフェルナンデスの存在が初めてわかる記録が残っていたという。