大和アセットマネジメント・岩手幸久氏のきょうのドル円予想レンジは155.60円~157.20円。昨日は日銀審議委員の人事案が発表され、リフレ派とされる2名が選ばれたことで円安が進行した。本日は足元の円安進行を受けて政府高官から円安牽制発言が出てこないか注意が必要。注目ポイントは「利下げ局面に入るブラジル・レアル」。年初来の各通貨の対円騰落率を見ると、ドル離れの思惑が再燃する中で高金利・資源国通貨が強く、特に先進国では豪ドル、新興国ではブラジル・レアルの上昇が目立つ。ブラジル・レアルの上昇は、トランプ政権による国際緊急経済権限法に基づく関税が違憲と判断され、50%の相互関税が課されていたブラジルの関税引き下げ幅が最も大きいことが材料視された。年初からの動きで見ると、利下げ転換への期待を背景とした海外からブラジルへの証券投資の拡大がレアル固有の要因として大きい。昨年から海外からブラジル株式市場への資金フローは流入超過となっていたが、年初から勢いが増している。ブラジル中銀は今年1月の会合で、3月からの利下げ開始を明確に示唆した。ブラジルの高金利政策から利下げ局面の序盤は、金利面での魅力が残る中で株高・債券高も期待できるため、レアルが上昇しやすいというのが経験則になる。現在の政策金利と中立金利の差は7%あり、市場予想通り3月以降、毎会合で0.5ポイントずつの利下げが実施されても半年以上は差が4%超に位置する。ドル離れの思惑が残る中、株高・債券高を狙った海外資金の流入に支えられ、レアルは節目の1ドル5レアルに向けた上昇を予想する。
