約80万人いるとされるアルツハイマー患者のうち、若年性は約3万6000人とされている。アルツハイマー病の新たな治療薬「レカネマブ」の保険適用がきょうから始まる。アルツハイマー病は、脳内に、アミロイドβというタンパク質が蓄積することで、神経細胞が破壊され、認知機能が低下する病気だ。レカネマブは、アミロイドβに直接作用し、病気の進行を抑えることを目的としている。価格は、年間で298万円。高額利用制度の適用で、70歳以上の一般所得層では、年間14万4000円が自己負担の上限となる。期間は1年半で、2週間に1度、点滴で投与する。渡邊さんは、6年前の40歳のときに、若年性アルツハイマー病と診断された。医師からは、レカネマブによる治療の対象外と診断されたという。