株と為替の午前の終値を伝えた。輪島さんは午前のマーケットについて「NYダウは幅としては今年最大の下げ幅で、雇用コスト指数が市場予想を上回るということで、また早期の利下げ期待が逃げ水のように遠のくような話になり、アメリカの10年債の利回りも一時4.7%に接近しようというところで軟調。東京市場もこの流れを受け冴えない展開ではあるが、3万8,000円を割り込むほどではなく、決算はまだ序盤~中盤に差し掛かるところですが、意外に良いところはきっちり評価するという部分もあり、安いところはそれなりに押し目買い意欲も工業製品中心に入っている」などと話した。「レーザーテク」はきのうの決算を受け大幅高の展開。輪島さんは「きょうは売買代金のトップであるとともに上場率ランキングもトップ。レーザーテクは半導体微細化のために必要なEUVの露光装置向けのマスク検査装置・回路の原盤を検査するということだが、6月基本決算の第3四半期をきのう発表しているが、第3四半期累計で営業利益は2.1倍、通期に対する進捗率も86%。受注高も非常に好調だが、きょうは他の半導体関連に人気は波及していなくて、レーザーテクだけにはなったが、半導体の中でも一番微細の先端部分を扱うレーザーテクの受注高もかなり好調で、それをストレートに評価する動きになっている」などと話した。一方、下げているのは東京電力。輪島さんは「東電はきのうの決算発表で業績予想の開示は見送ったが、他の電力会社8社の業績見通しは出揃って、いずれも今季は減益予想だった。前期は資源価格が上がったり、それを価格転嫁するかたちで大幅増益だったが、株価動向とすると柏崎刈羽原発の再稼働期待のようなところで上がっていたが、足元では少し目先の業績に関心がいってしまっていることもあり冴えない動きになっている」などと話した。