マーシャル諸島・ロイナムル島で大規模浸水被害が起こった。何の前触れもなく大波が米軍施設を襲い、腰の高さまで一気に水位が上昇し、停電まで発生した。ミサイル防衛の基地があり、島にはおよそ100人の米兵が駐留していた。海外メディアは「暴れ波」が原因だと指摘している。暴れ波は小さな波がぶつかりあい、突然大きな波が発生する現象を指す。また波が巨大化した原因として海面上昇を上げている。1200以上の島が点在するマーシャル諸島の海抜平均は2m。気候変動により約80年後には人が住めない可能性があるといわれている。島の中ではキリ島が2015年、大規模な高潮が発生し建物や道路が流され、9割が浸水してしまった。住民は半分にまで減少した。今回の大波、高さは天井まで達したという。