スポーツに沸く日本の貴重な映像遺産を紹介。アジア初開催となった1964年の東京オリンピック。銀座ではブルーインパルスが描いた五輪マークを見上げる人の姿もあった。男子マラソンでは建設中のビルから望遠鏡を使って観戦しようとする人もいた。また、海外の人も訪れるためおもてなしに奮闘した様子も納められている。歌舞伎座では「ナイトカブキ」としてオリンピックを見終わった後でも楽しめるよう午後9次40分に開演し深夜0時に終演という特別プログラムが組まれた。さらにセリフは全部英語だった。東京五輪の1年前には東京中央郵便局に記念切手を求める多くの人が訪れていた。1932年、ロス五輪に向け日本選手団が横浜港から出港する様子もあり、船を覆う紙テープから国民の期待が分かった。64年、球場にジャイアント馬場さんが登場。実はプロレスラーの前は巨人に所属するプロ野球選手だった。スポーツで沸く日本だが今では考えられないトレーニング方法が収められた映像が存在する。