ウクライナ侵攻でロシア軍の死者数が増え続ける中、ロシア国内では戦死者を英雄視する動きが広がっている。ロシア中部の都市・ウリヤノフスク。街の中心部には米国製の戦車などウクライナでの戦利品が展示されていた。ウクライナ軍の兵士や武器を運搬していたという日本車も展示されている。ロシア各地で開かれているこの展示会は、国民の戦意を高める狙いがある。敷地内には軍への入隊を案内するブースもあり、話に聞き入る人の姿もあった。入隊初年度年収は500万円弱で、この地域では異例の高給。高額の報酬の訳は、犠牲をいとわない戦闘で兵士不足が深刻化しているため。死者数は8万人を上回ったと報じられている。町の中心部には戦死したロシア兵の写真が掲げられていた。ことし10月から遺族のグループが遺品の展示を始めるなど、戦死者を英雄視する動きが広がっている。ロシア・プーチン政権は戦死者数を公にしていないが、英雄視の徹底や遺族への補償を充実させ、国内の不満を抑え込んでいる。