モスクワ郊外には国が運営するフェンシングの強化施設がある。ナショナルチームに所属するポズドニャコワ選手は東京五輪で金メダルを獲得し、大統領府に招かれて祝福を受けた。ポズドニャコワ選手は「選手としてスポーツはこの国でかなり支えられている」「中立の個人として出場する自分は想像できない」と話した。ポズドニャコワ選手の元夫・ロハノフ選手はアメリカに移住し、民間のクラブでコーチとして働きながらオリンピックを目指している。ロハノフ選手は「戦争を始めた国を代表したくありません」と話した。ロシアを出る決断をポズドニャコワ選手に話したが、意見は交わらなかった。ロシア大統領選挙でプーチン大統領をサポートする著名人のリストにポズドニャコワ選手の名前を見つけたロハノフ選手は「私たちがどれほど異なる方向に進んだかを示している」と話した。