プーチン大統領は、きょうから2日間の日程で、中国を公式訪問し、習近平国家主席と会談する予定だ。ハルビンも訪れ、第8回中露博覧会に出席する。プーチン大統領は、新華社通信の書面インタビューで、中露関係について、過去最高で、困難な国際情勢でも強化されていると発言していた。中露の貿易総額は去年、過去最高を更新した。アメリカは去年12月に、ロシアの軍需産業と取引を行う第三国の銀行に対し、二次制裁を導入した。中国の銀行のなかには、ロシアとの取引を停止するところもあり、中国のロシアへの輸出は、ことし3・4月で、連続して減少している。ロシアに軍事転用可能な部品を輸出しているとする欧米の批判に対し、習近平国家主席は、6日、訪れたフランスで、反論した。マクロン大統領は、中国がロシアに武器を売らないことなどを中国が約束したと明らかにした。畔蒜は、今回のプーチン大統領の外遊について、ウクライナ侵攻を続けるために、中国との関係を維持することがロシアにとって重要であり、習近平国家主席との関係を確認する狙いがあるとみられるなどと話した。アメリカの二次制裁について、畔蒜は、アメリカの支店のないローカルな銀行と独自の決済システムを使えば、制裁の影響を受けず、中国からロシアへの物資の流入は止まらないのではないかなどと話した。中露関係について、畔蒜は、欧米中心の世界秩序が変わりつつあり、それを一緒に変えていくという認識を、習近平国家主席とプーチン大統領が共通して持っているのであれば、関係は短期的なものではなく、両首脳が在任中は、両国関係は変わらないのではないかなどと話した。対露貿易における中国のメリットについて、畔蒜は、中国は、ロシアからエネルギー資源を安価に買っていて、対露貿易でみれば赤字だが、全体の収支でみれば得になるなどと話した。中国とヨーロッパの関係について、畔蒜は、中国は、ヨーロッパとアメリカを分断しようとしていて、アメリカからの圧力があるなか、ロシアとの関係を維持しながら、ヨーロッパに対しては、中立な立場であることをアピールしているなどと話した。
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