ロシア国防省は今月6日、プーチン大統領の指示を受けて戦術核兵器を扱う部隊による軍事演習の準備を開始したと発表した。これに続いて7日、ロシアと同盟関係にあるベラルーシのフレニン国防相は「ルカシェンコ大統領から戦術核兵器を扱う部隊の点検作業を行うよう指示があった」と明らかにした。ロシアのプーチン政権はベラルーシでロシアの戦術核兵器の配備を進めていて、ベラルーシの安全保障会議の高官は「今回の措置はロシア軍の演習に合わせた動きだ」と説明している。ルカシェンコ大統領は7日に行った演説で「配備された戦術核兵器は抑止目的だ」と主張したうえで、「欧米側が軍事的な挑発行為を行っている」と非難した。そのうえで「モスクワで8日にプーチン大統領と会談し今後の演習について協議する」としていて、核戦力を巡って連携した動きを見せることで欧米側へのけん制を一段と強めるねらいがあるとみられる。