北朝鮮東部の元山にリゾート地区が完成した。24日に行われた竣工式を北朝鮮メディアがきのう報じた。会場には金正恩総書記の妻のリ・ソルジュ氏が1年半ぶりに公の場に姿を見せた。また、隣には娘のジュエ氏の姿があった。金総書記の目の前でサーフィンが披露されたが、失敗するところも繰り返し報道されていた。さらに巨大なウォータースライダーも水しぶきがかかりそうなほど近くで視察する金総書記一行。浜辺では歩きにくそうにしているジュエ氏の手を握りサポートしている金総書記の姿も伝えられた。リゾート地区にはホテルなど数百の建物があり、約2万人が宿泊できる。金総書記はこのリゾートを「今年最大の成果の一つ」と評価している。建設は2016年に始まったものの、資金難と新型コロナで去年まで中断していた。韓国政府関係者はロシアへの派兵への見返りに支援を受けた可能性を指摘している。来月1日から国内の観光客向けにオープンする。いずれは海外からの観光客を呼び込み外貨獲得を目指すという見方もある。TVプロデューサーのデーブ・スペクターは「普通に外国から行く人がいるかどうかという大きな疑問があるとともに、これだけの大きな施設の全ての部屋が稼働しているかは誰も分からない」とコメントした。